じゃが芋の天ぷらに味噌ダレをかけた「味噌 ポテト」は、秩父地方の郷土料理です。この記事では、味噌ポテトの作り方を紹介します。
ちちぶの「味噌 ポテト」とは?
みそポテトは、じゃがいもの天ぷらに甘い味噌だれをかけた、ちちぶの郷土料理です。ちちぶでは、農作業の合間に「こじゅうめし」などの簡単な料理を食べる習慣があり、みそポテトもそのひとつです。家庭やレストランだけでなく、埼玉の一部地域では学校給食にも使われる、心温まる一品です。
味噌 ポテトの作り方
調理時間:60分
じゃがいもを蒸して揚げることで、なめらかな食感に仕上げます。甘くて香ばしい味噌だれが、じゃがいもと衣のほのかな風味を引き立て、やみつきになる一品です。みそポテトはご飯やワインと相性抜群で、軽食やおやつに最適です。
材料(2~3人分)
- じゃがいも:300g
- 小麦粉:50g
- 水:大さじ4~5杯(60~75cc)
- 味噌:大さじ3杯(約50g)
- みりん:大さじ3杯
- 砂糖:大さじ2杯
*たっぷりの味噌だれを作る場合は、多めに作っておくといいでしょう。
プロのヒント:じゃがいもが蒸した後、水分が残っている場合は、生地に浸す前にキッチンペーパーで軽くたたいて水分を拭き取ってください。水分が多すぎると、生地がくっつきにくくなったり、油が飛び散ったりすることがあります。
調理方法
- 味噌だれを作る
小鍋に味噌、みりん、砂糖を入れて弱火で煮ます。水分が蒸発しすぎると濃くなりすぎるので、煮詰めすぎないように注意してください。
- じゃがいもを蒸す
じゃがいもが柔らかくなるまで蒸します。小さめのじゃがいもなら約 20 分、大きめのじゃがいもなら約 40 分かかります。時間を節約するには、蒸す前に大きめのじゃがいもを半分に切ります。柔らかくなったら竹串を刺して確認し、火を止めます。
蒸し器がなくても大丈夫です。蓋付きのフライパンを使って蒸すことができます。じゃがいもを半分に切り、皮を下にしてフライパンに入れます。じゃがいもが半分浸るくらいの水を加え、蓋をして 15 ~ 20 分蒸します。
- 皮をむいてスライスする
ジャガイモが少し冷めたら、まだ温かいうちに皮をむき、一口大(ジャガイモ 1 個あたり約 4 個)に切ります。ジャガイモが崩れやすい場合は、完全に冷めてからスライスします。
- 衣を付ける
小麦粉と水を混ぜて滑らかな衣を作り、じゃがいも 1 個ずつに衣を付けます。
- じゃがいもを揚げる
衣をつけたじゃがいもを 170~180°C の油にそっと入れ、約 2 分間揚げます。油の温度が下がるので、フライパンに詰め込みすぎないようにしてください。
揚げるのに最適な温度は 170~180°C で、油に触れた直後に衣が浮いてくる温度です。
- 味噌ソースをかける
揚げたじゃがいもに味噌ソースをたっぷりかけて、盛り付けます。串や箸を使って本格的な味を楽しみましょう。
よりヘルシーな代替品
揚げずに済ませたい場合は、電子レンジでじゃがいもを蒸してみましょう。電子レンジで温めたじゃがいもは軽い食感で、濃厚な味噌ソースとよく合います。油や小麦粉を使わないので、重くない料理がお好みの方には最適です。じゃがいもを味噌ソースと混ぜて、ゴマや砕いたクルミをトッピングして風味をプラスすることもできます。
よりカリカリに仕上げるには、じゃがいもを蒸した後、トースターでトーストします。トーストする前にじゃがいもにオリーブオイルかバターを塗ると、黄金色で風味豊かな皮ができます。
まとめ
味噌じゃがいもは、甘い味噌と柔らかいじゃがいもが合わさった、懐かしく心地よい味わいです。お茶やワインのおつまみとして、またはおかずとして楽しむにしても、味噌じゃがいもはきっと喜ばれます。
埼玉県では、家庭によって味噌ダレのレシピが異なり、ニンニクやハチミツなど、独自の味付けを加える家庭もあります。自分なりの味付けを試してみてはいかがでしょうか。甘さを調整したり、お気に入りの隠し味を加えたりして、このおいしい郷土料理を自分流にアレンジしてみましょう。